銀河の逃避行

今、万感の思いを乗せて汽車が行く

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ダン池田「芸能界本日モ反省ノ色ナシ」レビュー。歌謡曲黄金期を影で支えた男の鬱積。

暴露本のハシリとも言える、ダン池田著「芸能界本日モ反省ノ色ナシ」を読む。 ダン池田著「芸能界本日モ反省ノ色ナシ」はまの出版 昭和60年1月20日初版発行 裏表紙に レコード大賞を辞退する歌手が続出するのは、いったいぜんたい、どんな理由があるの…

減量に成功!リングフィット・アドベンチャーの飴と鞭。

ついに、リングフィット・アドベンチャーをやり続けて累計70日を過ぎた。 ドラクエ・ウォークによるダイエット計画を思いついたのが9月半ばで、11月にリングフィット・アドベンチャーを導入。 当初の目標の一つであった半年で80kgを切る、という難関…

やさぐれすぎた歌謡曲、大友裕子の「手切れ金」。

やさぐれ。 やさは家、隠れ家のこと。盗人や警察の隠語として使われている。刀の鞘(さや)を反対にしたものらしい。刀は必ず鞘に収まることから、家という意味になったのだろう。 やさぐれは家出人、宿無しを指す。転じて、無気力でいい加減、投げやりなこ…

歌謡曲とローリングストーンズ。

イギリスのロックバンド、ローリング・ストーンズの曲に「黒くぬれ!」という人気の曲があり、ブライアン・ジョーンズが弾くシタールの呪術的なメロディーが印象的である。 youtube、オリジナル音源がはっつけられなかったので、ライブ映像をどうぞ。 ローリ…

「やさしさに包まれたなら」のイントロの爽やかなアコギを弾いているのは誰?

歌謡曲でも演歌でも、曲を聴いていて、これ誰が演奏しているのだろう?などと考えることは多い。 特に昔の歌謡曲はレコードに演奏者のクレジットが表記されていないことも多く、手ぐせや音の特色、数少ない証言から(演奏した本人も覚えていないことが多い)…

沖縄で発掘された極楽浄土サウンドたち

「琉球レアグルーヴ」の音源を聴いた時は軽い目眩を覚えた。発売されたのはもう15年くらい前のことだ。 60年代〜70年代の沖縄の曲をコンパイルしたCDだ。 沖縄にこんなお宝音源が眠っていたとは!と興奮するあまり、目の前には万座ビーチがどこまでも…

映画「緋牡丹博徒」シリーズの面白さ、そして藤純子が歌う主題歌。

映画「緋牡丹博徒」にはまっていた時期があった。 藤純子/緋牡丹博徒 作詞作曲 渡辺岳夫 編曲 薊けいじ 藤純子(富司純子)演じるお竜があまりにも美しくてかっこよく、メロメロになってしまったのである。 藤純子の顔立ちは上戸彩に少し似ている気がする。…

ドラクエウォーク4ヶ月、リングフィットアドベンチャー2ヶ月のダイエットでこれだけ減量できた!

私は、いまをときめくドラゴンクエストウォーク、そしてリングフィットアドベンチャー、この2つのゲームを使って 今のお腹ぽっこりわがままボディから卒業し、シックスパックは贅沢ですが、せめて机にお腹が乗っからないくらいには引き締めたいと思っている…

コーラスの主張強すぎ!!!松平直樹とブルーロマン「幸せになってね」はあのヒット曲の元うた。

「私祈ってます」というムードコーラスのヒット曲がある。 敏いとうとハッピー&ブルーが最初に飛ばしたヒット曲である。 ちょっと待って………Wikipediaの敏いとうの紹介文がすごい。 青山学院大学経済学部在学中にアメリカンフットボール部を設立。日本大学農…

うまい!安い!グルーヴィー!レコード屋ですぐに見つかる踊れる和モノシングル盤10選!昭和40年代編

サイケ、R&B、ロック、ラウンジ、ソフトロック、ニューロック、歌謡曲、ガレージ、ラテン、ボサノバ…なんでもござれな昭和40年代の星の数ほどあるレコードの中から、レコ屋で安くで手に入り、なおかつ踊れるシングル盤を10枚選んだのでご紹介。 1.弘…

「パラサイト 半地下の家族」ネタバレなし感想。貧困からの脱出を極上のエンターテイメントに!

カンヌでパルムドールを受賞した話題作、「パラサイト 半地下の家族」を観てきた。 私は賞をとったからと聞いて映画館に行くほどフットワークは軽くないが、興味が湧いたのは、町山智浩さんの解説記事を読んだからだ。 パラサイト 半地下の家族/ポン・ジュ…

イントロでトランペットがむせび泣く曲が好きだ…!いやらしいくらいのビブラートをかけてくれ。

泣きのトランペットが好きだ。特にイントロで湿り気のあるトランペットのソロが響いている曲が。 深夜の高速でひとり車を飛ばしていて、藤圭子の「新宿の女」がふいにカーラジオから流れた時、「ああ…」と思わずため息がもれたことがあった。真っ暗な車内、…

神がかったクオリティの昭和アニメの主題歌たち!主観で選んだ7曲を紹介。

昭和アニメの主題歌やエンディング曲に名曲は多いが、世代や地域差(受信できるテレビ局が他より限られている地域とか)によって思い入れも全く違ってくるし、好事家がわんさといるジャンルであるので、昭和アニメ名曲ランキングみたいなのを作ると、異論反…

クセがすごいだみ声歌手の魅力!生まれつきか酒やけか、ざらざらした聞き心地の歌い手たち。

歌声に特徴のある人がいる。ハスキーな声、枯れた声、艶っぽい声、金切り声、ささやくような声など。森進一のような嗄声の持ち主もいれば、ニューヨークのため息なんて形容される声の持ち主もいる。 今回取り上げたいのは、”だみ声”歌手だ。 最近ではこうい…

「男はつらいよ お帰り 寅さん」感想。 どうだい、寅さんがいなくてつまんないだろう?

昔、大きなものを諦めてすっかり沈んでいた時期があって、その頃むさぼる様に映画を観た。 「男はつらいよ」シリーズは、くよくよしていた私を元気付けた映画の一つで、1作目を観て「泣きながら笑う」という珍しい感情の状態になって、すっかりその快感にし…

ジュディ・ガーランドの強烈な光と暗い影 ジュディは超一流のエンターティナーだ!

映画「ジュディ 虹の彼方に」が3月6日より全国の映画館で公開される。 gaga.ne.jp 日本では、「オズの魔法使い」のドロシー役、ということで知名度が高い彼女だが、彼女は世界最高峰レベルでのエンターティナーであり、シンガーであり、コメディアンであり…

TV番組やCMで流れていた、いま音源化してほしい曲たち。

テレビ番組のBGMやCMの曲など、だいぶ音源化はされてきたが、それでもまだ欲しい音源が出そろっていない。 ずっと音源化を願ってやまないのは、欽ちゃんの仮装大賞のテーマ曲だ。 かなり優秀なミディアム・ファンク・ナンバーだが(マイケル・ジャクソ…

カタコト歌謡曲4選!ニホンゴの新鮮な響き

外人のカタコトを笑う風潮は好きではない。 逆の立場に立ったら、私の中2レベルの英語は、ほとんど意味をなさない空虚な音でしかないだろうし、知らず知らず人を侮辱する意味の英語のTシャツだって着ている可能性だってある。 しかし、カタコトの響きには妙…

石川秀美/Sea Loves You〜キッスで殺して〜 さわやかさに隠された倒錯世界

石川秀美はシブがき隊のヤックンとの結婚を機に引退した歌手、もしくは花の82年組として記憶されている方も多いと思う。 私もその印象しかなくて、後になって昭和歌謡が好きになり、レコードを掘りはじめてから彼女のことを調べたりした。 お茶の間レベル…

石坂智子/デジタル・ナイト・ララバイ どこがデジタルなのか探してみた

石坂智子(さとこ、と読む)。 浅学にしてこの方のことを存じなかったのだが、レコード屋でこのタイトルを見かけたとき、ピコピコなテクノ歌謡だと思い買った一品だ。 石坂智子をWikipediaで調べたら、 1979年(昭和54年)に行われた第1回東芝タレントスカウ…

中山美穂/ツイてるねノッてるね 妄想で鑑賞の仕方を間違えてしまった話

中山美穂、本人にとってはあまり愉快な歴史じゃないのかもしれないが、私の世代にとっては、やはり「毎度お騒がせします」なのである。 中学生の頃に再放送があり、思春期をピンク色に彩る素晴らしい性教育コメディードラマに私も夢中になった。板東英二のエ…

いしだあゆみ/渚にて 隣り合わせてはいけない2つのドーナツ盤

我が家では、レコードを箱にランダムにしまっているので、探すときに大変である。 細かくインデックスとかつけてジャンルを分けて収納すれば快適だろうと思ってはいるのだが、残念ながらその甲斐性はない。 あるシングル盤を探して箱を漁っていたとき、この…

林 寛子/仮病が上手な男の子 花沢さんの立ち位置を思う

林 寛子/仮病が上手な男の子 作曲 鈴木邦彦 作詞 千家和也 編曲 竜崎孝路 仮病が上手な男の子。 このタイトルを目にするたび、私はアニメのサザエさんにでてくる花沢さんのことを思い出さずにはいられない。 花沢さんの立ち位置、人なつこくて朗らかで、少…

大場久美子/ディスコ・ドリーム クーミンの芯はヤンキーに憧れる優等生

大場久美子である。 私は歌のあまりお上手ではない歌い手さんに興味をそそられるタイプで、その意味でクーミンは大好物だ。 歌が上手いということとは、どういう要素で成り立っているのか。音符通りに歌えるとか、ビブラートなどのテクニックが優れている、…