このエフェクターを世に知らしめたと言われる、スティービー・ワンダーのこの動画を見ていただければお分かりになると思う。
Stevie Wonder- "Close To You" 1972 LIVE Talk Box (Reelin' In The Years Archive)
なにやら口に管を加えて演奏している。楽器の音を口に送り、その口腔内の共鳴音をマイクで拾ってアウトプットすることで、楽器から出た音がまるで喋っているような効果を出す。これがトーク・ボックスだ。トーキング・モジュレーターともいう。
今も手に入る。
このトークボックスを使った有名な曲といって思い浮かぶのは、これかな。
Peter Frampton - Show Me The Way (Live Midnight Special 1975).avi
イギリス出身のロックシンガー&ギタリスト、ピーター・フランプトン。元ハンブル・パイ。いやあ、この曲ポップでカッコ良いね。
で、サウンドの決め手はトーク・ボックスを使ったギター・ソロ。動画でもチューブを口に咥えているのが確認出来る。
ジェフ・ベックもこのトーク・ボックスを使ってイカしたギタープレイを聴かせてくれる。
ベック・ボガート・アンド・アピス(BBA)というロック史上最強のユニットを組んでいた時のライブ盤「ライブ・イン・ジャパン」は、全編にわたり大とか小を数十回は漏らしてしまいそうになるくらいシビれるかっこよさだが、ドラの音と奇声とジェフ・べックのトーク・ボックスのギターで幕をあける。曲はスティービー・ワンダーの「迷信」のカヴァー。
Beck, Bogert & Appice - Live In Japan 1973 (full album)
あー、漏らした。かっこいいぜ。
他にも、Zapp&Rogerとか、Bon Joviとか、最近でも(と言っても20年も前になるのか)、ダフト・パンクなど、トーク・ボックスをフィーチャーしたヒット曲は存在する。
1970年代から存在するこのエフェクター。
しかし、日本でトーク・ボックスを使用した歌謡曲って聞いたことないなあ、と常々思っていた。
…
……
………いや、実は1曲知っているのだけど、この曲が日本の最初のトーク・ボックス使用例でいいのだろうか?とモヤモヤがあって知らないふりをしているんだけど。
困ったらウィキペディア。
日本では相川七瀬の名前があった。しかしJ-POPになるとちょっと守備範囲外だなあ。
私のリサーチ不足かもしれないが、やはりあの人のあの曲が最初の使用例なのか?
この
乳首丸出し半裸の男、南こうせつが。
トーク・ボックスを使った曲「夏の少女」。
爽やかないい曲ではある。
クレジットを見ると、作詞作曲 南こうせつ 編曲 水谷公生となっている。
なるほど。スーパー・ギタリスト水谷公生が関わっているのか。
となるとトーク・ボックスはきっと水谷公生の持ち込みであろう。
ならば納得。
いや、別に南こうせつに恨みがあるのではないけど、
うーむ、やっぱりダサいな。。。笑。