銀河の逃避行

今、万感の思いを乗せて汽車が行く

健康サイケ彩虹眷村v.s.台中ランタンフェス。

台湾2日目。ホテルでの脱糞に緊張する。何故なら、台湾ではペーパーは流すことはできず、備え付けのゴミ箱に捨てる仕組みだからだ。これは抵抗ある。日本から1ロールくらいペーパー持ってくりゃ良かった。

 

 

 

勇気を持ってだっふんだをした後、ホテルのバイキング朝食。昨日は異国の味の刺激を求めていたが、朝の胃腸はすっかり保守的になっていた。だっふんだしたのになんとなく腹の座りが悪い。胃腸の疲れを感じる。


朝から炒飯とかチキンナゲットが並ぶ。白飯に沢庵の一つでもあれば、との思い。

 


味噌汁があったのでトライしたが、出汁が効いておらず、なぜか甘いので混乱した。

 


私はほんだしの味にすっかり舌を飼い慣らされているのかもしれない。ほんだし、大好き。

 


気温14度。風が強く肌寒い。

 


そういえば昨日、桃園市内を歩いてて気になる事があった。ガラス張りの小屋にセクシーな格好をした女性が何をする訳でもなく座っている。風俗の一種かな?と思ったけど、あれは「ビンロウ売り」という商売らしい。

 


ビンロウは噛みタバコのようなもので、葉っぱみたいなものを噛んでいると身体がほてって気持ちよくなるらしい。

 


道を歩いていると道路に赤いシミがよく見られたが、あれはビンロウを噛んで吐いた唾の跡という事であった。

 

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彩虹眷村へ。原色の色使い。サイケデリックというには健全すぎる無邪気な動物の絵。100歳近いおじいちゃんが一人でこのペンキアートを描いている。観光客が来る前に、という事で夜中2時に起きて塗り重ねているとか。

 

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レインボーグランパはご健在で、一緒に写真を撮ってもらえる。

 


なぜ描くのか、それは不明だが、理由など求めてはいけないのかもしれない。

 

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猫など動物の絵が可愛く、これが売店でキーホルダーやクリアファイルになっているので、動物好きへのお土産にはいいだろう。観光客に飛ぶように売れていた。

 


朝の寒さと打って変わり、日中はぽかぽか暖かく、上着を必要としない。

 


つづいて日月潭へ。まん丸と三日月を合わせた形の湖だからこの名前。風光明媚な地形とともに、大きな孔子廟が見もの。かっこいい神像が沢山。10NT$でおみくじひいたら、吉と出た。

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日月潭周辺のお店で昼食。大衆料理屋のようなお店。回る円卓に8、9人掛け。次々と点心が運ばれてきて、卓に乗り切らない。完全にお店のペースで、こちらの食べるペースのことは考えにはないようだ。

 


旅行2日目にして早いけど、こちらの甘い八角ベースな味付けにややうんざりしだした。八角って入れすぎたらくどい味になるでしょう?そして、アツアツで出してくれたらもっと美味しく味わえると思うのに、ぬるい。観光地なんてどこもそんなものかな。肉饅は普通に食えたけど、フェイクで中身がカスタード、みたいな罠がある。

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もう終わった番組だけど、クレイジー・ジャーニーの人たちが蝙蝠とか木を煎じたやつとかヤギの頭とか食べるの、ほんと尊敬する。あれは無理だ。

 


ただ、マンゴージュースは濃くてとろとろで美味かった。バナナも甘くて美味い。フルーツがあるのが救いだ。

 


ラテックスを使用した中反発寝具店での買い物タイム。謎のツアースケジュールだが、これは旅行会社との間で密約があるのだろう。なぜ寝具なのか。枕やマットレスを誰も持って帰りたがらないだろう。せめて雑貨屋とかと提携してほしかった。こっちだって何か買いたいのに、さすがに枕をキャリーバッグに入れたくない。シュール・レアリスティック・枕だ。

 


日本語が達者だが、早口過ぎて聞き取れない店員さんによる寝具レクチャー。客いじりも慣れたもので、そこそこウケをとっていく。「男性のお客様で、エピキュアル人(ひと)はいますか?」と聞かれて、はてな、と思ったけど、「いびきある人」の事だった。「善きサマリア人(びと)」みたいなことかと思った。

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宝覚寺。日本統治時代に作られた寺。煉瓦造りというのが面白い。1992年の地震の被害に遭い、補修工事をした際にすぽっと被せたように二重構造にしたとのこと。でかくて圧倒される。

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同じ敷地内にもう一つでかいのがある。大きな黄金の弥勒像だ。ガイドさんは布袋さん、と言っていた。神様は土地によって名前が変わることは良くある。

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お腹を触ると金運が上がるとか。巨大な布袋さんはとても触れないので、近くにいる小さな白い布袋さんのお腹と、ついでに背中をさすってさしあげた。

 


白い布袋さんの後ろにジャックフルーツという珍しい木があり、果実がなっていた。実に奇妙な果実だ。

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夕食は早めの16時半に設定されている。2月のこの時期、ランタンフェスティバルがあるため、それを訪れるのだ。

 


夕食は、おそらく日本人向けに味付けしてある料理で、食べやすくて正直気が休まった。

旅行会社の配慮かな、そのバランス感覚はありがたい。

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食べ慣れている味つけの酢鶏

 

 


バス移動から電車移動に切り替わる。ランタンフェスティバルの会場へ。

 


最寄りの后里駅、キャパオーバーだろうか、トイレから物凄い悪臭が漏れていた。鼻曲り署だ。

 


駅から歩いて5、6分程度で会場入り。行政が観光事業としてかなり力とお金を注ぎ込んでいる事が分かる、かなりちゃんとした祭りだ。祭りは1990年に始まってるので、まだ30年の歴史。

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多分、ちゃんとした感覚をお持ちの人は広い敷地内を歩いて綺麗に装飾、ライティングされた色とりどりのランタンを見て回るだけで、感動するのだと思う。そのくらいしっかりと作り込んである。

 


私のセンサーはポンコツなので、今一つ響かないというか、「ちゃんとしすぎてて突っ込みどころがない〜」とつまんなさを覚えてしまった。御行儀が良すぎるというのかな。行政主導の祭りってそうなっちゃうのも仕方ないけど。

 


今日は7時半に出発、23時に高雄に到着予定。ランタンフェスティバルをスケジュールに入れたからこんなハードになったのだろう。さすがに身体がきつい。

 


明日も7時半出発…!

 

 

 

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