ようやく来る春をすっとばして、夏めいたトピックで申し訳ないが、常々思う事に、アイドルが歌うサンバ曲は本当に素晴らしいものが多いなあ、という事がある。華やかなお祭り感がアイドルのキラキラ度を上げるんだろう。
なんでサンバのことを思ったかというと、ついこの間、大場久美子が「徹子の部屋」に出演して、その個性的かつ特徴的なピッチの歌声を披露したと後で知り、録画できなかったことを悔やんでいる。
サンバは夏、という図式を崩しているだけでもものすごい発明なのじゃないかと思うが、大場久美子のヒット曲、「スプリング・サンバ」。
まあ、大場久美子はこれでいいのだ。これが許されるおおらかな時代に戻って欲しい。
キャンディーズにもサンバ曲がある。
「SAMBA NATSU SAMBA」。モロな曲名だ。
シングルカットされていない、アルバム「夏が来た!」の中の一曲。
作詞は森雪之丞、作曲と編曲は馬飼野康二。
クイーカやギロなど、これでもかと入れられたパーカッション類が賑やか。
深い残響の中の3人の笑い声や嬌声が眩しい。夏だなあ。
お次、榊原郁恵「ラブジャック・サマー」。
作曲は私の好きな「私はマチコ(まいっちんぐマチコ先生の主題歌)」を作った佐々木勉。
「♪やぶれかぶれ〜」のキャッチーなフレーズを生み出したのは、作曲の佐々木勉の奥さんの笠間ジュン。
動画ではダン池田とニューブリードのイキのいい演奏で、サンバホイッスルやボンゴなどこちらもパーカッション類が豪華。元々ラテンバンドだし、ダン池田の腕がなるというものだろう。
オリジナル音源は妙にファンキーなスラップベースが入っている。編曲が井上鑑だからかな。井上鑑がまだ「ルビーの指輪」を手掛ける前の仕事。
お次、岩崎宏美「夏に抱かれて」
作詞は山上路夫、作曲・編曲:馬飼野康二。またまた登場、サンバが好きな馬飼野康二センセ。
ヒロリンのステップがずいぶんそれっぽいな、カッコ良い。
筒美京平に中音域を褒められた岩崎宏美の歌声、伸びやかで芯が太い。安心感がすごい。
ダン池田とニューブリードはもうノリノリの演奏。 特にドラムが。映像ではよくわからなかったけど、ドラムスとは別にティンバレスみたいなのがなっているように聞こえるが。どうだろ。
そして、やっぱりこれは外せない。
河合奈保子「夏のヒロイン」
作詞は竜真知子、そして3たびの登場、作曲は馬飼野康二。編曲は若草恵。
この動画の河合奈保子の可愛さは異常だ。
テンポの速さも異常だが、その早いテンポの隙間を縫って発せられる、河合奈保子の「はい!」というレスポンスを促す掛け声が、もう可愛さの極致。
ハイハットの高速乱れ打ちに、胸の鼓動も早くなる、もう惚れるしかない。降参。
大場久美子のスプリング・サンバの話題に戻るが、次の動画など、
ゲイスターズのベースギターが譜面の海で溺れて、すっかり迷子になって曲がめちゃくちゃになっているのに、大場久美子は落ち着いて堂々と歌っているではないか。
素晴らしい。よくやった。
今年の夏は暑くなるんだろうか。と今から心配してもしょうがないけど、サンバの似合うカラッとした夏が来て欲しいものだ。
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